本県の今後の生涯学習についての方策
総合的な生涯学習推進体制の整備について
生涯学習情報提供・学習相談体制の条件整備について
生涯学習の環境整備について
生涯学習の環境整備については、県民が生涯学習に関心・意欲を持って、積極的、継続的に取り組むことができるような学習環境の整備充実を図ることが必要である。その中で、学習を進める上で学習者の家庭・職場・地域や学習の場・施設等において学習を妨げる要因があれば、どのように対処し、支援・援助するか、また、高齢者や障害のある人々の学習環境をどのように整備するか等について配慮することも必要である。
- 生涯学習の広域的な連携
- 生涯学習関連機関・施設相互の連携
- 生涯学習関連施設の整備充実
- 社会人を対象としたリカレント教育の推進
- ボランティア活動の充実・推進
- 学校外活動の充実
- 生涯学習のまちづくりの推進
- 学習機会の提供
- 学習成果の評価 指導者の養成と人材の確保
- 学習者に対する支援等
生涯学習の中心機関となる施設の設置について
おわりに
21世紀の鼓動が間近に聞こえるようになった本年は、終戦から50年を数える年でもある。その間の驚異的な復興により、「ものの豊かさ」から「心の豊かさ」を求める時代に社会が変化している。そうした社会の変化に適切に対応しうる本県生涯学習の振興に当たっては、県、市町村の行政、地域、家庭、学校、大学等の高等教育機関、社会教育施設や、民間教育施設、企業等が、それぞれの役割を担うとともに、これらの機関が相互に連携協力し、中・長期的展望に立った総合的な生涯学習施策の推進を図ることが大切である。
本審議会では、生涯学習推進に係る総合的な基盤整備の見直しを図るための施策及びこれからの生涯学習基盤整備の在り方について、審議を重ねてきた。
今後、この答申を踏まえて、生涯学習を具体的に推進させる計画、施策を展開することを期待するものである。
また、この答申は、宮崎県教育委員会に行ったものであるが、生涯学習の推進は、教育行政の枠内だけで推進できるものではない。あらゆる行政分野の連携協力が不可欠である。知事部局と一体になった生涯学習の推進を強く希望するものである。