県立図書館についてのヒアリング
杉田 剛 氏
※ 宮崎商工会議所 専門経営指導員
ヒアリング日 平成28年7月14日(木)
聞き手 清家(生涯学習課)、大木(県立図書館)
文責 生涯学習課
県立図書館アンバサダーを任命する
- 商工会議所では企業の方が振興委員として、集まりなどで商工会議所の事を話してもらったり、人にPRしてもらったりする制度がある。県立図書館でも図書館に関心が高い、外部の民間の方に、例えば「図書館アンバサダー」とか、名刺の裏に書いてもらったり、シールを作って貼るなど、県立図書館の事を知ってもらうようにしてはどうか。
図書館版ダイナミックスクールを
- 昨年度宮崎観光ホテルとコラボしてダイナミックスクールという事業を行った。観光
分野ではない方々で宮崎観光ホテルの課題を解いていくというものである。観光ホテルのお題は「観光ホテルの売り上げを2倍に」というだけ。2か月間14回がっちりコミットして9割以上参加できる人のみを募った。社長によりホテルのコンセプトや宮観の考え方などを伝えてもらった上で、受講生にアイデアを出してもらい、最後には5名の取締役に対しプレゼンテーションを行う。ホテル側はコンセプトにも合致し、今までになかった発想を得ることができる。受講生としては、今の宮崎の企業がどういった流れで戦略を構築するのかを疑似体験できる機会でもあった。
図書館でも、図書館版のダイナミックスクールを、この図書館としてのミッションや方向性を示した上で実施してはどうか。自分の業界にどっぷり浸かっていると、アイデアが出にくくなる。アイデア出しを業界外の方にアウトソースして考えさせるというのは一つの解決方法ではないか。
図書館でセミナーを
- 県立図書館でセミナーを行ってはどうか。ラーニングコモンズ的なセミナーを行い、インプットではなくアウトプットさせる、開始前には想像できなかった事が2時間後にできている、そういうセミナーをコラボしてできないか。
- 大前研一氏(マッキンゼー・アンド・カンパニーの元日本支社長)が幹部候補生を育てるために、課題を出して調べさせ、4時間後にプレゼンさせるということをしており、それが図書館でできればと思った。課題を与え、図書館の閲覧室の資料等で調べてこさせて皆で議論してプレゼンして終わる、という手法ができないだろうか。
- 県のスタートアップセンターとコラボすれば色々な事が図書館でも可能ではないか。
図書館の案内は図書館の外に
- (有料データベースの検索サービスの事などの話題から)そのようなパンフレットはあるのか。あるのであれば、それは図書館においても仕方がない。図書館の外に置く事が必要だ。